機能的で美しい歯とは
美しさと機能性の両立
- 噛み合わせは気にしないから、見た目をキレイにして欲しい
- 見た目は気にしないから、きちんと正しく噛める歯にして欲しい
このような極端なご要望は、お受けすることが難しいと考えています。
なぜなら、歯の美しさと機能性は、常に一体だからです。どちらかが欠けても歯として健康な状態ではないのです。
歯科治療の目的は、機能以外に審美性(見た目の美しさ)の回復があります。審美歯科とは、美しさを重視した治療を行いますが、当院では単に歯の色や形を治すのではなく、機能を考えて処置を行うことにより、更に一歩進んだ「美しく健康な歯」や「歯肉」を作ることを大きな目的としています。
そして、審美歯科は「美しい歯」や「歯肉」を作るばかりではなく、美しい笑顔を作るため、精神的・内面的にも大きな恩恵をもたらします。
咀しゃく・嚥下機能へのこだわり
介護保険制度が平成18年4月より一部改定され、介護が必要になりそうな高齢の方を支援し、要介護状態にならないようにする制度ができました。必要なエネルギーを摂取することと、しっかり噛み、そしてむせずに飲み込めることが要介護状態にならないようにするために大切です。
そのために、お口のまわりの筋肉や舌の動きが衰えないような顔の体操があります。また、栄養面での留意点もあります。世田谷区介護認定審査員として現在こういった分野の研修会にも数多く参加し勉強しています。
また、歩行が困難な方で在宅歯科治療をご希望の方がいらっしゃいましたらご相談ください。
健康な歯の維持と管理
虫歯や歯周病の原因になるものに、口腔内細菌の集合体である歯垢(プラーク)があります。この原因をそのままに歯の治療だけを終えても再び同じ問題が起きてしまうのは当然です。また何本にも渡る全体的な治療を終えた場合、一度失った機能は止むをえず多くの人工物で補い、機能を回復させることになります。
しかし、人工物ですから絶対ということはありません。経年的な歯の磨耗や顎の骨がやせたりすることで、知らず知らずのうちにお口の中のバランスが崩れて、新たな問題を起こすこともあります。
歯が磨けているか。咬み合わせのバランスはどうか。新たな虫歯はできていないか。歯茎で弱くなりかけているところはないか。歯石はどうか。等々、多くの面でのチェックが必要です。
虫歯や歯周病の再発がないように、歯の維持と管理が大切です。またご存知のように、ほころびが早期発見でき、問題が小さいうちであれば、処置も簡単なのです。
通常半年に1回の健診が必要ですが、無理をしておいでいただくのでは長続きしません。お忙しい方でもライフスタイルにあわせたメンテナンスをしていきたいものです。1人1人の状況に合わせた維持と管理。健診の間隔はご相談いたします。